有機野菜を作るための有機肥料はどのようなものがあるのか

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農家での農業や家庭菜園などでも害虫や病気を防ぐために農薬や化学肥料が利用されることが多かったですが、最近では環境への配慮や無農薬野菜が主流となってきていることから、農薬や化学肥料を使用しない農業や家庭菜園が人気となってきています。

有機肥料について

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出典: oginoseicha.com

そんな無農薬での作物を育てるための肥料として利用されているもののひとつが、有機肥料と呼ばれているものです。有機肥料とは化学製品などを一切使用していない肥料のことを言い、緑肥や堆肥、糞尿や魚肥などの動物性の肥料を使用しているところが特徴となっています。そのため最も自然になじみやすい肥料となっており、土壌に使用しても浸透しやすいというメリットを持っています。

では、化学肥料とはどのように違っているのかというと、まず化学肥料は野菜や果物などの作物に必要な栄養素を科学的に配合しており、使用すると作物は必要以上に栄養素を吸収することになります。これは一見するとメリットのように見えますが、逆にこの場合は栄養を吸収しすぎて栄養の偏りを引き起こしてしまうため、結果的に作物そのものの免疫力を低下させてしまうことにつながります。なので、害虫被害や病気になりやすく、結果として農薬を散布して予防するしかないということになるわけです。

対する有機肥料は栄養素を持っているわけではなく、土壌の中の栄養素をより多く吸収させるための効果を持っています。そのため作物自身が栄養素を吸収しようと働きかけるので免疫力や成長力を促進することができ、結果的に害虫や病気に負けにくい作物を作ることができるようになります。栄養素を必要以上に吸収することもないので、バランスよく栄養を蓄えることができるというところもメリットのひとつといえます。

このようなことから有機肥料を使った野菜は瑞々しく甘味があると言われており、消費者としても農薬を使用していない有機野菜を購入することが増えてきています。家庭菜園でも利用できるので、気軽に試すことができる肥料として注目されています。

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