環境を守り安全を守るための有機農業について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

通常、農業は農薬などを使用して虫や植物の病気を防ぎながら栽培されています。ですが、農薬の使用は水質や土壌を汚染することになるほか、二酸化炭素を排出しやすくしたり、農薬による人体への被害などが懸念されています。特に農薬被害に関しては栽培された野菜や果物にも農薬が付着しており、それを摂取することによって発生する被害があることから懸念されていることが多いようです。

有機農業とは

03
出典: ashitafarm.jp

このようなことから、最近では農薬を使用しない農業が推奨されるようになってきており、その中でも推進されているもののひとつとして有機農業が注目されています。有機農業とは一般的な農業で使用されていた化学肥料や化学合成農薬を使用せずに作物を栽培する農業のことであり、これによって水質保全や土壌の活性化を狙うことができます。

有機農業は今まで化学肥料や化学合成農薬を使用していた農家でも変更することができますが、土壌や水質中の農薬の成分が除去されるまでに3年以上かかるとされているため、原則として化学製品を使わないで3年以上経過していることが条件となっています。なので、認可が下りるまでは時間がかかってしまうというデメリットはありますが、消費者としても農薬を使用していない商品の購入をすることが増えてきていることから、有機農業にシフトチェンジしている農家も増えてきている傾向があります。

このように農業の有機化を進めていくメリットとしては、何と言っても環境にかかる負担を軽減することができるというところにあります。また、作物に関しても農薬を使用しないので安全性を高めることができますし、植物自体も強くすることができるので農薬を使用するよりも害虫などに対しての被害を抑えることができ、品質向上を狙うことが可能となります。経営面でも有機野菜として付加価値をつけることができるので、従来の作物よりも高額で売ることができるようになりますし、大手との契約もしやすくなっています。

▶︎オーガニック資格ナビ トップへ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加